2004年05月03日

◆今日の一品◆
H製 たらいに入ったスイカ
今日は2003年の「お部屋自慢」のお題アイテムで、最後まで通常配布になっていなかったほのぼのタウンの「たらいに入ったスイカ」をご紹介します。
おうちにたらいがあるというご家庭も少なくなってしまったと思いますが、40、50年くらい前の日本には、どこのご家庭にも必ずあった生活必需品でした。何に使うのかというと、このように夏の暑いときにスイカを冷やしてもいいんですが、1番ポピュラーな使い方はお洗濯ですね。このたらいと洗濯板でゴシゴシと洗濯をしていたわけです。そうそう、小さい子は、夏にたらいに水を入れてもらって、行水(ぎょうずい)っていうのもありでした。今でいうビニールプールのようなものですね。
このように昔は家庭用品もほとんどが木製だったわけですが、1本の丸太から上手に材料を切り出して無駄なく使われていました。例えは「ヒノキ」の場合、赤身の外側に白身の出る板を最上とし、赤身でもよいところは酒桶・酒樽用。渋が強く黒みがかったものはしょうゆ用の樽丸。木の芯や素性の悪い部分は桶・樽の底板に使われました。また白身で幅広に取れる板は、飯櫃(めしびつ・・・炊いたご飯をいれるお櫃という道具)や洗い桶・盥(たらい)になりました。そして幅が狭くてそれらに役立たない材料が、割り箸になったのです。