2004年05月02日

◆今日の一品◆
R製 体温計
今日も全アイテム再配布ものだったので、ロケットタウンの「体温計」をご紹介します。このアイテム、タウンでは体温計と言われていましたが、拡大図をみるとわかるように、実は筆記用具のようです。ソネットタウンは公式アイテム図鑑がないので、使う人の感性次第っていうところがあります。それにしてもです。体温計、筆記用具いずれの場合でもデカすぎますよね。(笑)
で、「体温計」という話が出たので、今日は「体温計」のお話です。
体温計(clinical thermometer)のはじめてですが、実ははっきりとわかっているわけではありません。いろいろ説があるのですが、1番それらしいのはサントリオ・サントリオ(1561年~1636年)がガリレオの寒暖計の発明を受けて、体温計を発明したという記述です。
医学的な研究記録では、1858年にドイツ人医師カール・ウンデルリッヒが、病気によって熱型の違いを発表したという記述があります。また1866年、イギリスの内科医アルバットが、それまでの長く、結果が出るまでに20分もかかる不便なものにかえて、長さ15センチ足らず、5分で結果のわかる体温計を発明し、この体温計のおかげで患者の体温測定が一般化したとあります。
日本人では、1883年(初代)柏木幸助氏がどうもはじめて作って販売されたようです。
初期のころの体温計の主流「水銀体温計」は体温によって温められたガラス製の水銀溜めの中の水銀が熱膨張する度合いで温度を測定するという仕組みです。現在普及している「デジタル体温計」は測定体温の表示形式を指して「デジタル」と言っているだけですね。表示形式が違うだけで仕組みはそれほど違いません。水銀体温計の水銀溜めに当たる部分に温度で電気的特性が変化するサーミスターなどの電子部品が使われています。デジタル式ではこの部品が温められることによって、例えば電気抵抗が変化するので、その変化を温度に換算してデジタル表示をしています。電子部品の特性変化の仕方は予め分かっているので、水銀温度計のように完全に体温計の温度と体温が同じにならなくても、体温を予測して表示することが出来ます。これで検温時間が水銀式よりも短くなりました。
耳式体温計というのもありますね。耳式体温計はこれらの体温計とは少し違った方法で体温を測定します。水銀式も電子式も皮膚に体温計を接触させて体温計の温度測定部分を温めています。つまり接触による熱伝導を利用していますが、耳式は温度を測定するのに接触する必要はありません。計りたいもの(この場合、人ですが)から放射されている赤外線の量を測定することで体温を測定しているわけです。仕組みは耳の穴の壁や鼓膜から放出される赤外線を赤外線センサーで検知して温度に換算して体温を表示するようになっています。この耳式体温計で体温を測ると水銀式やデジタル式に比べて体温が高く測定されるらしいです。これは脇の下で体温を測ると汗や空気のせいで本来の体温よりも水銀式やデジタル式の方が低く測定されるためらしいです。しかし水銀式を元に一般の人の平熱を36度としているので、今更、耳式で測った体温の方が今までよりも少しばかり高くて37度ぐらいが本当の平熱だ、とはなかなか言えません。仕方なく表示を少し低めに設定しているそうです。