2004年04月25日

◆今日の一品◆
P製 セント・バーナード
今日も全タウン再配布のみでしたのでピッケルタウンのアイテムから「セント・バーナード」をご紹介します。
セントバーナードというと、まず思い浮かべるのが、首に赤ワインの樽を下げた救助犬というイメージですよね。
救助犬の歴史は古く、西暦962年、ベルナール(バーナード)という修道士がスイス、イタリア国境付近の峠に遭難者の救助を目的とした修道院を建立し、犬を訓練して雪山での多くの遭難者を助けたのが始まりだと言われています。この峠(現在のグラン・サン・ベルナール峠)の辺りでは極寒、豪雪、雪崩等により多くの遭難者を出しました。16世紀に修道院が焼失し、それまでの記録は失われましたが、その後、峠にトンネルが出来る1964年までの約300年間、代々育成されてきた救助犬たちは、少なくとも2,500人の遭難者を救助したと伝えられています。遭難者救助は修道士から地元民に伝えられ、スイスの山岳ガイドの基礎となりました。そのため、スイスではサン・ベルナール(セント・バーナード)をガイドの神様と呼んでいます。
中でも歴史に残る有名な救助犬は、1814年に旅行者が猛獣と間違えて射殺したバリーという名の犬。バリーは生涯で40人以上の遭難者を救助しました。その後バリーにちなみ、この犬種はバリー・ハウンドという名称で呼ばれてきましたが、1828年にセント・バーナード・ドッグと改名され現在に至ります。現在のセント・バーナード・ドッグは殆ど長毛種ですが、雪の中で活躍するには短毛種のほうが良いので、救助犬には短毛種が使われました。
基本的に救助犬の犬種や血統に制約はありませんが、作業をする意欲の基となる好奇心、作業を続ける集中力、他人や他の犬に攻撃を仕掛けない友好性などが求められます。このような性格は生まれつきのものだけでなく、飼主の育て方によっても変ってきます。現在救助犬として使われている犬種には、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー等がいます。