2004年04月24日

◆今日の一品◆
P製 トロッコ
今日は以前、タウンのイベントであった「新アイテムショップ・ピッケルタウン編」にあった「トロッコ」が通常配布で登場しました。「トロッコ」をご紹介します。
トロッコは 「人車」とも呼ばれ、戦後、ベルトコンベヤーに変わるまで、炭鉱で石炭を運ぶのに活躍しました。
炭坑内は、落盤事故やガスが発生して爆発するなど危険性が高いため、囚人が働いていた時代もありました。朝鮮半島から連れてこられた人々が強制労働させられた時代もありました。大きな事故があり、多くの命が奪われたことも。労働者と会社が激しく闘った時期もありました。だけど、いつもそこには、豊かな暮らしのエネルギーのために石炭に熱い情熱と誇りを持った人々がたくさんいました。
日本における1次エネルギーの供給割合のうち石炭は14.9%で、エネルギー消費のうち石炭の占める割合は全エネルギーの17%を占めています。発電では18%、鉄鋼では72%、セメントでは80%となっています。日本国内では石炭は年間1億3019万トンが使用されていますが(2000年度統計)、そのうち鉄鋼で47%、電力で35%、セメント・窯業6%、コークス4%、パルプ・製紙3%などで、また、石炭は肥料、農薬、染料、医薬品、タイヤ、印刷用インクなどの原料となっており、炭素繊維の原料としても石炭が利用されています。石炭の燃焼による灰は、セメントの原料や建設・土木資材などに利用されるなど有効的な活用も行われています。
そんな日本ですが、世界で1番石炭を輸入している国でもあります。国内で消費される石炭のじつに約96%が輸入した石炭で、国内産は約4%です。かつては、北海道や九州を中心として日本各地に炭坑がありましたが、現在では北海道の太平洋炭坑と九州の池島炭坑だけになっています。1997年に三池炭鉱が閉鎖になったことも、記憶に新しいところです。
石炭は、数億年前の植物が湖や沼の底に堆積して腐らずに地層の内部に蓄えられ、さまざまな分解作用や地中の圧力と熱による変質作用によって炭素が濃縮されてできた化石燃料です。(石油・天然ガスはおもにプランクトンが変化した化石燃料)
石炭の種類は石炭化度(炭素の濃縮の程度)によって濃縮の高い石炭から順に「無煙炭」「瀝青炭」「亜瀝青炭」「褐炭」「亜炭・泥炭」に分類され、また利用のされかたによって「原料炭(製鉄の原料)」「一般炭(火力発電用ボイラーの燃料)」「無煙炭(練炭・豆炭製造用の原料)」に分類されています。