2004年03月19日

◆今日の一品◆
H製 ロケット
今日は全タウン再配布のアイテムのみでしたので、ほのぼのタウンから「ロケット」をご紹介します。ブリキのおもちゃのようですね。
横浜・山手、外人墓地のすぐそばにある「ブリキのおもちゃ博物館」は、1890年代から1960年代に作られた日本製玩具のうち、約3000点を常設展示しています。おもちゃ収集家として有名な北原照久氏の、個人コレクション約1万6000点のうちの一部です。中に入ると、思ったよりも狭い博物館の中にはショーケースにぎっしりと詰め込まれた、ブリキおもちゃの世界が広がっています。
ブリキのおもちゃは日本人の加工技術の粋を集めた玩具。占領下日本の貴重な輸出品になりました。その精密な動作、そして美しい色合いはいまだにファンが多い玩具です。
日本におけるブリキのおもちゃの歴史は、明治には入ってから始まりました。その後大正時代にかけて、世界でそれまで主流だったドイツ製に代わって日本製のブリキ玩具が注目されるようになり、昭和に入って1930年代には質、量とも世界第一のおもちゃ生産国になりました。戦前の玩具輸出最高額は1937年に記録した4200万円です。
大戦がはじまり、ブリキ玩具は製造できなくなり後退しましたが、戦後、進駐軍の持ち込んだ缶詰の空き缶を再利用して製造することから復興を果たしました。占領下の日本(Occupied Japan)製と刻印されたおもちゃが世界に輸出されました。