2004年03月20日

◆今日の一品◆
H製 青い風船
今日も全タウン再配布のアイテムのみでしたので、ほのぼのタウンから「青い風船」をご紹介します。風船って、もらうとなんか幸せな気分になりませんか? 大人になっちゃうとあまりもらう機会はありませんが、子どもがいるとよくもらいますよね。子どもはもちろんですが、親もウキウキしちゃうから不思議です。
風船自体は、形こそ違え何世紀も前から親しまれてきました。古くは動物の腸や膀胱を膨らましたとも記録もありますが、現在のゴム風船のイメージとはほど遠いもの。やはり天然ゴムが市場に出回るまで、その誕生を待たなければなりませんでした。
日本では1857年、大阪でイギリス人が膨らまして売ったという記事があります。
明治の終わり頃には国産化されたようですが、その頃のゴム風船は自分で息を吹き込んで膨らませる柔らかいものではなかったようです。これは原料である天然ゴムの処理方法(製法)が異なっていたのが原因。現在のゴム風船は、水分を多く含んだ状態(ラテックス)で使用されています。
今、私たちが手にしている柔らかい風船が誕生したのは、約60年ほど前。アメリカの科学者が、ラテックスを原料にゴム管を試作している時、気まぐれにボール紙を猫の形に切り抜いてラテックスにつけ込んでみました。それが乾いた時できあがったのが、ちゃんと耳のついた「キャットバルーン」。これをたくさん作って、
ボストンの愛国記念日に売ったという話が残っています。 日本でも同じ頃に作られはじめていますが、大戦をはさんでいるためにラテックス使用のゴム風船の正確な出生記録は残っていません。