2003年07月17日

◆今日の一品◆
H製 コーラ
今日は全タウン再配布のアイテムだけでしたので、既存のアイテムから「コーラ」をご紹介します。
「コカ・コーラ」は、大正時代にはすでに日本でも販売されていました。1914年(大正3年)に詩人の高村光太郎が発表した詩集『道程』に収められている「狂者の詩」や1919年(大正8年)に明治屋が発行したPR誌『嗜好』に掲載されている宣伝文、1925年(大正14年)に作家の芥川龍之介がしたためた手紙の一節から一部の都会人の間で「コカ・コーラ」が飲まれていたことがうかがい知れます。とは言っても、庶民にとって「コカ・コーラ」はまだまだ贅沢品でした。

その後、一旦姿を消し、再び日本に登場するのは戦後に入ってからのこと。終戦からひと月が経ったころ、世界各地で「コカ・コーラ」ビジネスを展開していた、ザ コカ・コーラ エクスポート コーポレーションの代表者が来日します。驚くべきスピードで開業準備を進め、1945年(昭和20年)10月には、横浜に日本支社が発足しました。そして1946年(昭和21年)から52年(昭和27年)にかけてのわずか7年のうちに、国内6ヵ所にボトリング工場が次々と設置され、「コカ・コーラ」が日本国内で生産できるようになります。国内生産された「コカ・コーラ」は、進駐軍(第二次世界大戦後、日本に進駐した連合国軍)関係者に提供されていました。