2004年04月17日

◆今日の一品◆
H製 ラムネ
今日も全タウン再配布のみでしたので、ほのぼのタウンのアイテムから「ラムネ」をご紹介します。
コンビニや自動販売機などで売られている清涼飲料水はすごく種類が多くて、大量生産によって価格も安いのが当たり前になってきていますが、駄菓子屋さんの定番商品「ラムネ」は100年の歴史を持つ飲料の原点であり、中でも本物の「ラムネ」は製造に結構手間がかかって、皆さんが通常「ラムネ」と思って飲んでいる商品の中には「サイダー」に分類される物も多く、本当の「ラムネ」といえるものが少ないんですね。ホンモノの「ラムネ」は、炭酸のガス圧によって、栓のビー球で圧着されている物のことを言い、ただ単にビンの形や、ビー球で栓をされているものを「ラムネ」とは言わないんです。
「ラムネ」の特徴である独特の形をしたビンとビー球で栓をする製法は、今から約150年前にイギリスで発案されたと言われています。当時はヨーロッパを中心に大いに普及したと伝えられており、今でも当時の貴族の城跡から「ラムネ」ビンが発掘されることがあるそうです。
ガラス製のビンは、ビー球をガラスビンに封入しなければならないので、ビン自体の製造コストが高く時代と共に中央のガラスビンにプラスティック製の飲み口を付けたものへとシフトしてきました。しかし、最近ではリサイクルの観点からさらに進んで、軽くて丈夫しかも分別回収して再利用できるペットボトル製のビンにまで進化しています。
日本には、幕末のころ長崎に持ち込まれ、その後神戸・横浜でも製造が始まりました。ビー球で栓をする「球ラムネ」は明治20年代から流行しだし、現在に至るまで100年の歴史を刻む飲み物として親しまれています。幕末に米国のペリー提督率いる黒船が浦賀に来航し、艦に「炭酸レモネード」を積んでいて、江戸幕府の役人に飲ませたところ、栓を開ける時に「ポンッ!」と大きな音がしたので、役人はびっくりして「新式の鉄砲か?」と思わず腰の刀に手を掛けたというエピソードも残っています。
「ラムネ」という名称は、この「レモネード」に起因しているといわれています。