台湾旅行 3

故宮博物院は、フランスのルーブル、アメリカのメトロポリタン、ロシアのエルミタージュと並んで世界四大博物館の1つにも数えられています。故宮博物院には、およそ70万点近くの収蔵品があると言われていますが、常時展示している品は、6000~8000点。特に有名な宝物数百点を除いては、3~6カ月おきに、展示品を入れ替えているため、すべてを見て回るには、10年以上はかかると言われています。

そんな人気の博物院ですが、何がすごいかって、館内の撮影がOKという太っ腹なところ。ただしフラッシュの使用は禁止です。

数ある展示物の中でも、これは見なくては!というのが「翠玉白菜」です。

天然の翡翠と玉の混ざり具合を巧みに利用した繊細な彫刻で、翠玉巧彫の最高傑作と言われています。白菜の上にとまっている虫ですが、実はこの2匹は、多産を象徴するキリギリスとイナゴ。
この作品は、紫禁城内の永和殿に安置されていたものですが、そこは光緒帝の妃であった瑾妃の寝宮であったことから、清らかさを象徴し、多産を願う瑾妃の嫁入り道具だったのではないかと推測されています。
白菜と昆虫という題材は、元代から明代初期の画家による草虫画の中によく見られ、吉祥を象徴する題材でした。

お腹が減ったので、お料理の内容からテーブルウェアに至るまで故宮の文物をモチーフにしたレストラン「故宮晶華」でお食事しました。
シルクスホテルグループ(晶華麗晶酒店集団)、台北の5つの指に入る5つ星高級ホテル「リージェント」が手掛けているレストランです。どのお料理もおいしかったですよ。
手先が器用選手権的な国宝の展示から現代的なデジタルを駆使した展示まで、びっくりの連続です。
本館で見つけたカフェ「閒居賦」。

ネスプレッソのカフェだ!と勘違いしたのですが、看板にNespressoが掲げられているだけでNespresso専門のカフェということではないだけでみたいです。提供するコーヒーにNespressoを使用しているということだけみたいです。
なお、タピオカ入りのコーヒードリンクは故宮博物院限定らしいですよ。一緒に注文した草苺雷明飩(いちごのラミントン)は元も元がオーストラリアの伝統菓子でキューブ型のスポンジ生地にチョコをコーティングし、ココナッツをまぶしてあるものをいいます。おいしいかと聞かれると微妙なケーキです。

夜は家楽福(カルフール)重慶店へお買い物に行きました。台湾に63店舗を誇るフランス系の量販店で、フランス系といっても、販売しているほとんどの商品が、台湾人が日常生活で必要とする食品や生活雑貨です。「天天都便宜、就是家楽福(毎日安い、それがカルフール)!」を合言葉にどんどん店舗を増やした、台湾で最も勢いのあるスーパーなのです。ジアラーフーと言います。

中に入ると、意外と照明は暗く、倉庫のようなイメージです。お土産用のお菓子をたくさん買い込み、電気を流してハエとか虫を撃退するラケットをゲットしたのですが、これは空港で没収されてしまったので、日本に持ち帰ることはできませんでした。ホテルのベッドに横たわる最後の姿です。