2002年09月02日

◆今日の一品◆
H製 かぐや姫
まさに竹から生まれたての「かぐや姫」です。このアイテム、光ってみえるところが、シャレています。昨日の「お月さま」といい、9月に入って、ほのぼのタウンはお月見体制、ばっちりのロマンチックムードですね。
「かぐや姫」には「伝承」と「物語」の2つがあります「伝承」と「物語」の違いは、伝承が「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました」で始まるお話ですが、「源氏物語」の中に出てくる、「竹取物語のかぐや姫」のように読み物として書かれた物語となりますと、単に「むかし、むかし」ではなく、年代がはっきり書かれています。また、「あるところに」ではなく、文中に出てくる有名な事件(壬申の乱)から推定して場所も飛鳥京か藤原京のある大和国とわかってきます。また、「おじいさんがいました」ではなく、竹取翁の名前が「讃岐造(さぬきのみやつこ)」と書かれています。さらに「竹取物語」には、かぐや姫に求婚する5人の貴公子の官職と名前がはっきり書かれています。確かにかぐや姫は架空の人物かも知れませんが、姫に求婚する5人と同じ官職と名前が「日本書紀」に記載されていることから、この物語のモデル地となった場所、年代がわかってきます。これが「竹取物語のかぐや姫」と、「口頭伝承のかぐや姫」の異なるところです。