2004年05月30日

◆今日の一品◆
H製 椿
今日も全タウン再配布のアイテムだけでしたので、ほのぼのタウンの「椿」をご紹介します。このアイテムもご紹介は2度目ですね。
前回にもちょっとお話しましたが、日本の椿の原種はヤブツバキ(ヤマツバキ)と言い、学名は「カメリア・ジャポニカ」と言い「CAMELLIA」と書きます。日本に来た宣教師のカメリアが欧州に持ち帰り、19世紀には一大ブームになりました。デュマ・フィスは「椿姫」を書き、ベルディが歌劇に仕立て、世界の人々が知っているお花の1つですね。
日本で椿の歴史は茶道の普及と大いに関係があります。椿が花木として鑑賞されるようになったのは、鎌倉時代から室町時代です。室町から桃山時代に、公郷、僧侶、武士の間に茶道、華道が流行し、椿が愛用されるようになったようです。
今日はそんな椿から採れる油のお話です。「椿油」と呼ばれ、関東だと大島の「ツバキ油」が有名なブランドですね。
椿油はヤブツバキの種子から採れる植物油ですが、ヘアケア用、スキンケア用、また食用としても大変優れた特徴をもった油です。
ツバキ油は植物油脂中、最も多くオレイン酸を含み、リノール酸が少ないこと油です。一般的に油は空気中に放置すると酸化し、品質が落ちますが、精製された椿油は、非常に酸化され難い、安定した品質のオイルです。また、不乾性油という種類に属し、薄くのばして空中に放置しても乾燥しない油ですので、その効果が肌や髪で持続します。直接肌や髪に塗って大丈夫?という疑問がわきますが、椿油の主成分は人の皮膚から分泌される「皮脂」の一成分と同じ油です。つまり刺激がなく、なじみやすい、油分補給に適した油といえます。おまけに紫外線のなかのUV-Bを透しませんので、日中も安心して使えます。(ただし日焼け止めではありませんので、日焼けを完全に防ぐことは出来ません。)