2004年05月16日

◆今日の一品◆
H製 ロボットのおもちゃ
今日も全アイテム再配布でしたね。今日はほのぼのタウンの「ロボットのおもちゃ(ベージュ)」をご紹介します。ほのぼのタウンには全部で3種類のロボットのおもちゃがあります。今日のロボットはブリキ製なのかな? ちょっとレトロな感じのものです。
ブリキという言葉はオランダ語の光る板、ブリク(blik)からきています。そのブリキ板が日本に輸入されはじめたのは明治7、8年ごろ。はじめのうちは石油缶などに利用されていたのですが、ドイツなどからブリキで作られた玩具が数多く輸入され、それに刺激されたかたちで、日本でもブリキのおもちゃの製作が始まりました。輸入玩具の近代的な汽車や汽船に対し、当時作られたものは日本的なガラガラや人力車、亀の子などでした。はじまりは低調だった玩具協会も明治27年の日清戦争で活況をむかえ、さらにブリキ印刷機の輸入、合理的なプレス機械の導入、明治39年ころからのドイツゼンマイと呼ばれる鋼鉄ゼンマイの登場と進歩します。やがて第一次世界大戦で打撃を受けたドイツにかわり、日本がブリキ玩具のおもな生産国になります。
昭和13年ころからの政情不安によるブリキ玩具の製造中止、さらに第二次世界大戦と、業界の不振は続きましたが、昭和22年には、占領下とはいえ製造・輸出が再開されます。翌年、汽車や消防車、自動車などのフリクション玩具が登場、、昭和30年ごろには、電動玩具がフリクション玩具にかわり、昭和38年には、ブリキ製玩具が全玩具輸出額の60%を占めるまでにいたります。
しかし、1960年代後半にはプラスチックや超合金にその地位をゆずり、次第にその姿を消してゆくことになるのです。