2003年08月31日

◆今日の一品◆
D製 ブルドッグ
新しいアイテムの配布がなかったため、ドルフィンタウンからブルドッグを紹介します。ブルドッグ(Bulldog)は、18世紀ごろのイギ

リスで雄牛(ブル)と犬を戦わせる牛いじめ(bullbaiting)という見世物が流行し、牛に対抗できる犬として開発された犬の品種の一つです。
ブルドッグの特徴のある顔つきと体型について、「しわしわの顔はけがをしにくいように皮膚が伸びたためであり、低い鼻は牛に噛みつきながら呼吸ができるためである」と説明されてきましたが、今ではこれらは事実ではないことが分かっています。牛いじめに使われた当時の絵に出てくるブルドッグは、少し筋肉質で、体格も少し強そうな普通の犬でしかありません。これらは現代のブルドッグと区別するためにオールド・イングリッシュ・ブルドッグと呼ばれています。今のような形になったのは、1800年代後半から大きく人間によるブリーディングが始まったからです。

このように人の手が加わったために、頭が非常に大きくなり、胎児の頭部や肩幅の大きさに比べ雌の骨盤が小さいため分娩はほぼ不可能で、人の手による帝王切開での出産がほとんどになっています。また、本来の役割であった牛と戦う事などは全くできない犬に変わっています。俊敏な動きができない後ろ足では、牛の攻撃を逃れることはできません。また、下あごが出っ張りすぎて、噛む事自体が苦手です。健康面でも問題があり、皮膚炎などにならないよう、しわの間を清潔に保つことも必要であります。鼻が短いため、体温調節が苦手であり、いびきやよだれが多く、涼しい場所で飼わなければなりません。そのため夏季は冷房をした部屋から出さない飼い主も多いということです。