2003年08月28日

◆今日の一品◆
D製 シャチ
今日はロケットタウンから「シャチ」が新配布になりました。
かわいいシャチですよね。シャチはマイルカ科で最大のハクジラで、海の食物連鎖の頂点に位置する捕食者です。かつては、どう猛な海のギャングと考えられていましたが、1960年代にカナダで生捕りされた個体が人に懐いたことから、水族館の人気者となりました。シーワールドの人気キャラクターですよね。
一方で、シャチの生態調査が始まると、捕獲して飼育することへの批判が生まれ、水族館で飼育されている個体の解放運動もさかんになっています。世界中で、もっともその生態がくわしく調査されているクジラ類のひとつです。
アメリカ西海岸での調査などから、シャチには沿岸を比較的狭い範囲で移動するレジデント(定住型)、広く海洋を移動しているトランジエント(移動型)、沖合いを移動するオフショア(沖合い型)にわけられ、およそ1000頭前後の生息が認められています。相互不干渉で、レジデントのシャチは、もっぱらその海域の魚を食べますが、トランジエントはアザラシやトド、イルカやクジラなど海生哺乳類を餌としています。
母親中心で群れを形成し、一生を母親とともに暮らします。また、海域ごとに餌食物となる魚種やその捕獲方法など、異なる社会生活を営み、音響によるコミュニケーションの研究により、群れごとに独特の方言があることもわかってきました。
日本沿岸では、戦後から1960年代にかけて主に脂のために捕獲が行われ、1000頭以上が捕獲されました。そのためか、定住型のシャチの存在は現時点では認められていません。