2003年05月24日

◆今日の一品◆
H製 急須
急須はお茶をいれるための茶器で、持ち手のの形状により3つに分かれます。

横手(よこで)     :注ぎ口に対し、棒状の持ち手が横につく。日本の急須
後手(うしろで・あとで):注ぎ口の反対側に輪の持ち手がつく。中国や欧米のティーポット
上手(うわで)     :茶器の上部に輪の持ち手がつく。土瓶の形。

欧米のティーポットや中国の茶壺は、注ぎ口と持ち手が一直線で、後ろ手の形状です。
一方、日本の急須は、注ぎ口に対し、持ち手が横についた形をしています。

江戸時代、中国から伝わったこの湯沸かしを、日本では「急焼」(きゅうしょう)「急火焼・急尾焼・急備焼」(きびしょう)などと呼んでいました。
所説ありますが、これらの呼称(きゅうしょう・きびしょう・きふす)から、次第に呼び名の主流がきびしょうからきゅうすに変わっていき、最終的に急須(きゅうす)という呼称に落ち着いたようです。