◆今日の一品◆ |
今日も再配布のアイテムだけでしたので、既存のアイテムから「風鈴」をご紹介します。 エアコンなどというもののなかった時代のこと。人々はさまざまに知恵を働かせ、生活の中に涼を演出していました。その一つ風鈴は、風を音に変えて、暑さを慰めてくれる、夏には欠かすことのできないものでした。風鈴師が共竿というガラス管の先端にガラスを巻き取り、上下に揺らしながら膨らませていく様は今も昔も変わりません。 風鈴の中でも江戸風鈴は、まずガラス棹でビー玉大のタネを巻き取り、吹いてピンポン玉大に膨らます。再びタネを巻き取り、上向き加減に吹き、棹に針金を刺し吊るし穴をあける、るつぼに入れて温め、指で棹をまわしながら吹く、棹を下げ、間をおいて仕上げの一息。この最後のひと吹きで風鈴の音が決まるそうです。その間はたったの三秒の勝負です。 |