◆今日の一品◆ |
今日も再配布のアイテムだけでしたので、既存のアイテムから「ぜんまいネズミ」をご紹介します。 ぜんまいネズミというと、「アレクサンダとぜんまいねずみ」(レオ・レオニ作 谷川俊太郎訳)というともだちをみつけたねずみの話を思い出します。 アレクサンダはふつうのねずみ。一方ウィリーはアニーのおきにいりのおもちゃのぜんまいねずみ。アレクサンダとウィリーは友達になり、楽しく時を過ごした。アレクサンダはみんなにちやほやかわいがられているウィリーをみて、ぜんまいねずみになりたいと思う。不思議な話を聞き、さあ実行と言うとき、アレクサンダがとった行動は?という内容の童話です。 作者のレオ・レオニは1910年オランダのアムステルダム生まれ。イタリアのジェノア大学で経済学を専攻し、卒業後、広告会社勤務。画家、グラフィック・デザイナー、イラストレータ、、彫刻家、アートディレクター、そして絵本作家としてアメリカで活躍しており、世界中で人気がある。しかし、美術はほとんど独学だったそうです。 孫たちの子守をしていた時、たまたま手元にあった雑誌の広告のページの青色と黄色い紙をちぎって即興でお話をしてやったことから誕生した「あおくんときいろちゃん」がカルデコット賞次点でしたが、その後、「ひとあしひとあし」「スイミー」「アレクサンダとゼンマイねずみ」「フレデリック」と4回もカルデコット・オナー・ブックに選ばれます。 レオニの絵本は楽しくてしかも考えが深く、また飾り気がない絵と、みごとなコラージュの使い方で他の絵本と一線を画してます。一冊ごとにちぎり絵やさまざまなコラージュ、スタンプやこすり出しなど、画材や技法に趣向が凝らされており、魅力がつきません。残念ながら、1999年に他界しました。 |