2003年05月02日

◆今日の一品◆
P製 ちまき
今日も通常配布のアイテムは全タウン、再配布だけでした。
今日は「端午の節句」アイテムで配布された中から、ピッケルタウンの「ちまき」をご紹介します。端午の節句といえば、かしわ餅とちまきが定番の食べ物ですね。かしわ餅は日本独自のものですが、、ちまきは中国から渡来したものです。
楚(そ)の国の国王の側近に、屈原(くつげん)(前340頃~前278頃)という政治家がいました。詩人でもあった彼はその正義感と国を思う情は強く、人々の信望を集めていました。しかし、屈原は陰謀によって失脚し、国を追われてしまいます。その時の想いを歌った長編叙事詩「離騒(りそう)」は中国文学史上、不朽の名作と言われています。故国の行く末に失望した屈原は、汨羅(べきら)という川に身を投げてしまったのです。
楚 の国民達は、小舟で川に行き,太鼓を打ってその音で魚をおどし,さらにちまきを投げて,「屈原」の死体を魚が食べないようにしました。その日が中国の年中行事になり,へさきに竜の首飾りをつけた竜船が競争する行事が生まれたそうです。
これは今日のドラゴンレース(龍舟比賽)の始 まりとも言われています。そして、これがちまき(肉粽=ローツ ォン)の起源です。このようなエピソードから、毎年命日の5月5日の屈原の供養のために祭が行なわれるようになり、やがて中国全体に広がっていったのです。

それからもう1つ、ちまきは「悪鬼」にかたどられ、ねじ切って食べるのが鬼を降伏させることにつながるからだ、とも追記されています。
日本へは奈良時代には伝わっていたそうで、平安時代では宮中行事として、端午の節句にちまきが用いられていたそうです。ちまきと呼ばれるようになったのは、茅(ちがや)の葉が使われたことによるそうです。
端午の節句ならではお菓子としてちまき・柏餅がありますね。柏餅も古来からの食べ物です。柏の葉は、秋に落葉することがありません。そのまま冬を越し、春が来て新芽がでてから落葉します。このことから、子孫を絶やさない縁起ものとして武士階級に珍重されてきました。また、葉が大きいことから「器」としても使われていたようです。