◆今日の一品◆ |
今日の新アイテムは日本刀です。床の間のあるお部屋に済んでいる人は、掛け軸と一緒に飾りたくなる一品ですね。 さて、現在の法律では、所持することのできる刀剣とは「銃砲刀剣類等所持取締法」の定める範囲内の刀剣でなければならないことになっています。それにともなって日本国内で流通する刀剣類(太刀・刀・脇指・短刀・槍・なぎなた・古墳出土の鉄刀類で鍛錬されている刃長15㎝以上の著しく損傷していないもの)と古式銃(おおむね慶応3年<1867>以前に製作された日本製銃)には「銃砲刀剣類登録証」(以下「登録証」)が添付されていなければなりません。それが添付されていなければ「銃砲刀剣類等所持取締法」違反になります。 所持することのできない刀剣とは、日本刀の鍛錬に欠くことのできない諸工程を経ていない刀剣のことです。たとえば戦前、戦中に盛んに製造されたスプリングを打ちのばして日本刀の形にした安価な軍刀などがそれにあたります。 刀を飾るには、刀の表を見える側に向けて飾ります。刀の表?と思われるかもしれません。刀は刃を上にして帯に差します。従って裏側が体に付き表は体の外側になります。これを差し表と言います(刀は帯に差すので差し表、差し裏と表現します。差すを指すとも書きます)。小刀を上に、大刀を下に掛けます。なぜ小刀が上かというと、武士は朝出かける時まず小刀を帯に差し大刀を手に提げて玄関まで行きます。草履を履いて大刀を帯に差します。従って小刀が上の方が取りやすく、安定もするからです。ただ、大刀を上に掛けている所もあり、どちらでないといけないと言うことは無いかもしれませんが、小刀が上の方が安定感もあり良いと思います。ただ、柄は必ず左を向き、刃が上になるように掛けねばなりません。 |