2003年12月16日

◆今日の一品◆
R製 黒い太陽
今日はロケットタウンから「黒い太陽」が新アイテムとして登場しました。黒い太陽とは「日食」のことですね。
日食とは、月が太陽の前を通って、太陽を隠してしまう現象です。太陽・月・地球がこの順番で一直線に並んだとき、地球上に月の影が落ち、影が落ちた場所では太陽が月に隠れて日食となるのです。太陽が完全に隠れてしまう皆既日食と、縁の部分だけを残して隠れる金環日食の2種類に分けられ、このどちらになるかは月の見かけの大きさによって決まります。今回の「黒い太陽」は金環日食ですね。月が比較的遠くにあるときは、その見かけの大きさは少しだけ小さくなって、太陽を完全に覆い隠すことができなくなります。このとき、金環日食といって輪のような太陽を見ることができます。
また、月は楕円軌道を描いて地球の周りを回っており、地球と月の距離は常に少しばかり変化しています。そのため、月が近い所にあるときは見かけの大きさも大きくなって、太陽を完全に隠してしまいます。このとき皆既日食が起こるのです。
皆既日食になると、明るい太陽が隠されるため、まるで夕暮れのような風景が見られます。その他にも、普段は見られない珍しい現象を色々観察することができます。
日食は、かつては不吉なものとして恐れられていました。例えば古代日本の天の岩戸に隠れたアマテラス大御神を呼び戻す神話は、日食のことを語ったものだとも言われています。
日食は、必ず新月のときにおこります。月は、太陽に近いときほど細く、離れるに従って大きくなっていくように見えますね。日食の時は、太陽と月が同じ方向に見えるのですから、月が一番小さくなるとき=新月であるというわけです。
月が地球の影を通る月食の方は、日食とは反対に満月の日にしか起こりません。
新月はほぼ1ヶ月ごとに巡ってくるのに、日食は時々しかおこりません。それは、地球から見た太陽の通る道(黄道)と月の通る道(白道)が、わずかにずれていて、新月でも太陽と月がピッタリ重ならないことが多いからです。