2003年10月21日

◆今日の一品◆
H製 やきとり
今日もほのぼのタウンから新アイテムが配布になりました。「やきとり」です。
「やきとり」を焼いているいい匂いを嗅いでしまうと、ついつい寄り道して一杯飲みたくなります。そのお店が備長炭を使っているかどうかはわかりませんが、たれが火に落ちたときの香りがまた食欲をそそります。
「やきとり」は日本でもかなり昔から食べられていたようです。
著書「やきとり天国」の作者で、鉄板やきとりで有名な愛媛県今治市在住の土井中照氏によると、日本のやきとりの歴史はおおよそ次のようだったらしいです。
天武天皇の時代(675年)から江戸時代まで、食用肉の禁止令が出されていましたが、実際には野鳥や鶏は食用に食べられていただそうです。やきとりが料理書に初めて現れるのは寛永20年(1643年)の「料理物語」。「合類日用料理抄」(1689年)にはやきとりの料理方法が次のように書かれています。
「鳥を串に刺し、薄霜ほどに塩をふりかけ焼き申し候。よく焼き申し時分、醤油の中へ酒を少加え、右の焼鳥をつけ、又一変つけて其の醤油の乾かぬ内に座敷へ出し申し候」とあるそうです。江戸時代初期にはやきとりの料理方法はほぼ完成していたようですよ。 明治以降、食用肉の禁止が解かれ、鶏も自由に食べられるようになりましたが、庶民には手の届かない高級食材だったようです。大正12年の関東大震災後からやきとり屋が全国に広まりますが、関東では安価な豚の内臓を使った「焼とん」が人気を集めたそうです。この豚や牛を使った「焼とん」は敗戦後の闇市でも活躍し、大衆的な食べ物として普及したらしく、スタイルが似ているため、「やきとり」と言っていたそうですが、鳥は使用していなかったようです。