メロンパンの皮焼いちゃいました。

巷で流行りの「メロンパンの皮焼いちゃいました。」って、知ってる?
メロンパンのクッキー生地だけのやつです。元々は関西地方限定商品だったのですが、あまりの人気に全国発売されたそうです。

「メロンパンの皮焼いちゃいました。」は、2014年10月にヤマザキパン大阪第二工場(松原市)で開発されました。大阪第二工場は、近畿2府4県で販売するメロンパンの製造を一手に担っていましたが、当時のメロンパンの販売は苦戦気味でライン稼働率も落ち込んでいました。そこで画期的な新製品を開発するべく、プロジェクトが立ち上げられたそうです。

そのプロジェクトとは、工場内のさまざまな部署からメロンパン好きの女性が集められた「女性社員によるメロンパン開発プロジェクト」。メロンパンの購入者のうち、約6割を女性が占めることが独自調査で判明し、女性を中心とした開発陣としたそうです。

このプロジェクトで様々なタイプの新商品を検討する中で、メンバーの女性たちから「メロンパンの皮がおいしい」、「皮の部分だけ剥いて食べている人もいる」といった意見が出ます。すると、「皮だけの製品もあってもいい」、「皮を嫌いな人はいない」、「さくさくがいい」などのたくさんの意見があふれ、止まらなくなりました。そんなメロンパン好きならではの熱意ある意見がきっかけとなり、「メロンパンの皮」だけを商品化する企画が動き始めました。

企画が決まり、すぐに当時の主力商品だったメロンパンの皮だけを焼いた試作品を試食。しかし期待とは裏腹に、どこか味気がなく残念な結果となりました。フレーバーを追加して香りを補うなど改良しましたが、理想には遠いものだったのです。
なんとか理想に近づけるために参考にしたのが、以前関西で爆発的に売れた「ブリオッシュメロンパン」でした。こちらは、卵黄や練乳をふんだんに使用した商品。この「ブリオッシュメロンパン」のレシピを参考に、メロンパンラインを担当する菓子パン課で「メロンパンの皮」の新しい配合が考えられました。また、毎日食べても飽きない食感を目指し、生地の水分量や焼き時間、設備などの調整を繰り返し、何度も試作を重ねました。
そしてようやく、試行錯誤を経て理想的な「メロンパンの皮」が誕生したそうです。

想像以上に固いけど、なんかうまい! パンっていうよりもクッキーだな。