2004年03月01日

◆今日の一品◆
全タウン配布 雛人形
今日はロケットタウンから新アイテムの「オブジェ」の配布がありましたが、ご紹介は全タウンに配布になっている雛人形です。ひなまつりは「桃の節句」とも呼ばれ、女の子の成長を祝うお祭りですね。
ひなまつりは、もともと中国から伝来した行事と言われています。昔、中国では、上巳(じょうし・3月初の巳の日)に水辺に出て、不祥を除くための禊(みそぎ)・祓(はらい)を行い、宴を催しました。これが日本では平安時代以前から祓中心の行事として朝廷や貴族の間で盛んになりました。祓の道具として人形(ひとがた)が用いられ、自分の罪を人形に託し、肌身にすりつけ息を吹きかけ、これを水に流すようになりました。この人形が雛人形の源流の一つと考えられています。
雛人形は、古くは「ひいな」といわれ、紙・布製の男女一対の人形で「鳥のひなになすらえている」(玉勝間・本居宣長の随筆集)といわれるように、小さくて可愛らしいという意味です。平安時代の貴族の家庭では少女達の遊び道具でした。
この遊び道具としての「ひいな」と信仰的行事の「ひとがた」が結合して、今日の女の子の幸せを祈る雛人形になったといわれています。ひなまつりが3月3日の年中行事として定着したのは江戸時代に入ってからのことと言われています。雛人形は大きく分けて立雛と坐雛があります。立雛は立っている姿の雛人形ですが、それ自体では立たせることはできません。作りも簡単で、きれいな厚紙で衣装を作り、それに頭を差し込んだだけのものでです。このことから坐雛より古い形式と考えられています。雛人形はもともと男女一対の人形でしたが、ひなまつりが盛んになると、安定した坐雛が作られるようになりました。また、内裏雛のほかに三人官女・五人ばやしも飾られ、さらには嫁入り道具を模した諸道具も加えられるようになりました。
内裏雛は、関西では向かって右に男雛、左に女雛を飾りますが、関東ではその逆と言われてきました。京都御所では南に向かって東のほうが尊いとされる定めにならったものですが、最近は関東風に飾られるようになってきました。五人ばやしは能楽の舞台にならって、向かって左から太鼓・大鼓・小鼓・笛・謡の順に飾り、音の大きな楽器ほど左に飾ります。