2004年02月19日

◆今日の一品◆
H製 紙風船
今日も全タウン再配布のアイテムだけでしたので、ほのぼのタウンのアイテムから「紙風船」をご紹介します。

紙風船で遊んだことがありますか? このアイテムの画像でいうと上の部分の穴に空気を吹き込んで膨らませ、ポンポンと手のひらでリズミカルに上に飛ばして遊びます。あんまり強く叩くと、空気が抜けてしまったり、割れてしまうので、力加減が大切ですね。
さて、紙風船は江戸時代から子どものおもちゃとして存在していましたが、一躍有名にしたのが、日本のおまけ商法の元祖といわれている、「富山売薬」でです。富山の薬売りが全国の得意先へ配ったおまけにも「紙風船」がありました。富山の薬売りが持っていく「おまけ」は、進物あるいは土産物と呼ばれて贈答品の意味が強く、毎年訪ねる得意先との信頼を維持していくことが重要視され、地方の人々へ江戸文化を伝える媒体の一つでもあったわけです。

現在の紙風船は、いろいろと進化しています。イベント用にとても楽しいもの、そして地球に優しいものが開発されています。紙(和紙)とPVA(ポリビニルアルコール=水に瞬間に溶けるフィルム=日本では広く洗濯糊として使用)を貼り合わせた2層になっています。生分解性に優れているので、イベントの時にどこかに飛んでいってしまい、回収できなくても、自然に土にかえり、地球環境に限りなく優しいのです。
また、デザイン性でもベースが紙なので、形状が自由にでき、着色も自由、サイズも自由にできるので、イベントでの「空の演出」を豊かにしています。長野オリンピック等はその代表例です。紙風船にはヘリウムガスを注入してリリースします。ヘリウムガスは無臭・不燃・無毒性のガスですから爆発等の危険性はありません。