2002年12月14日

◆今日の一品◆
P製 テレビ画面
今日の新アイテムはピッケルタウンからテレビ画面が出ました。過去に他のタウンからテレビ画面が出ているので、近々出るとは思っていましたが、これで全タウンのテレビ画面が揃ったわけです。ピッケルタウンらしく登山のシーンの画面になっています。
3年前の1999年、スイスDR局でアイガー登山のライブ中継を行いましたが、中継、それも高くて険しい山での中継は想像を絶する技術と努力が必要でした。登山家につけてもらうCCDカメラをはじめとした設備は重量を5キロまでと再現され、さらにこれらの装備はすべて耐寒性でなくてはなりません。アイガー北壁にへばり付く様に登る登山家を撮影するには、カメラマンが岩盤に設置された架台の上に立ちながらカメラを操作する必要がありました。カメラマンは登山ガイドに付き添われ、岩盤に固定したロープで安全を確保されながら架台の上に立ち、特殊カメラ雲台に取り付けられたカメラとレンズを操作し録画作業を行います。この様な架台はアイガー北壁に11個所設置され、ここで録画された映像と音声はパラボラアンテナで送信されました。今回の実況中継の基点となるコントロールルームはアイガー北壁正面にあるメンリッヒェンの丘(2250m)に設けられました。スキー場のゲレンデ整備雪上車の車庫を急遽改造し、器材が設置されたのです。ここで重要なポイントになったのは、通信方法です。特に画像指向送信機はスイス コムの技術者にとって大きな試練となりました。コントロールームの無線班は登山家や中継スタッフと24チャンネルを全て問題無く使いこなしながらコーディネートしなければなりませんでした。高さ2000m、幅1200mの岩壁との間で送発信される映像及び音声の32の周波数を使い分けるのは至難の業でした。登山の画像をテレビ中継しようというのは、本当に大変なことです。